プトレマイオス概論その1
今のエクストラデッキ環境の顔ともいえる存在で、今後のポテト杯において高い確率で遭遇するであろうXモンスター《星守の騎士 プトレマイオス》(以下プトレ)
このクソハイスペックXモンスターをどう理解・運用し対策をするべきか。この点についての理解を深める事をプトレマイオス概論の目的とする。
まず、このカード最大の強みをざっくりいうと以下の3つがあげられる。
①フリーチェーンで強力で且つ個性的なランク5が出てくる
②汎用ランク4
③守備力が2600と非常に高い
この①~③、特に①の効果により、以下に述べるカードが状況によりフレキシブルに出てくる点が、このカードが強力であり嫌がられる所以であるといえる(あと中途半端に高い)
また、守備2600という数値も絶妙であり、HEROや天変Dなど、2600を超える高打点を出しにくいデッキにおいては、戦闘でプトレを除去することが難しいため、他の除去手段が求められる。(具体的な除去手段については、プトレマイオス概論3にて)
さて、このような特徴を持つプトレに対する理解を深めるため、本記事ではプトレマイオス概論の導入として、一体どんなカードが出てくるのか、所謂プトレマイオス出張セット(プトレ枠)の紹介をしていく。
実際に飛んでくるモンスターの特徴を把握し、各デッキに合ったメタ案を考案する契機としていただきたい。
《星守の騎士 プトレマイオス》
言わずもがな
効果等は上述
《星輝士 セイクリッド・ダイヤ》
プトレマイオスに重ねて出すことで実質レベル4二体から出すことが出来るXモンスター。「デッキからの墓地送り」、「サルベージ」、「闇属性モンスター効果」3つに対するメタ効果を有しており特定のデッキには強力に刺さる。
さらに自身がステラナイトであるため、プトレマイオスの②の効果によるX素材要員としても活用でき、『プトレマイオス出張セット』の中では最も優先度の高いカード。
破壊したプトレをリビデで蘇生し、メイン2でこのカードをX召還することができる。その点を考慮して2積みされることもある。
第19回ポテト杯で活躍する予感(個人的観測)
《セイクリッド・プレアデス》
レベル4二体から《星守の騎士 プトレマイオス》をX召喚し、エンドフェイズに②の効果でX素材を増やすことで①の効果から即座にランクアップ可能。
プレアデスのバウンス効果自体もフリーチェーンであるため、相手ターンにこのカードにランクアップすることで相手モンスターのほとんどを牽制できるようになる。
《星輝士 デルタテロス》
ステラナイトの名を持つプトレマイオスの②の効果によるX素材要員として活用できる。
自身も素材縛りのないレベル4×3のXモンスターであるため、状況によっては万能除去要員としての活躍も見込める。この点を考慮してレベル4×3の場を作りやすいデッキでは、ダイヤ2ではなくダイヤ1デルタテロス1の構築がみられる。
《サイバー・ドラゴン・ノヴァ》 《サイバー・ドラゴン・インフィニティ》
プトレがヤバいといわれる元凶。
効果は言わずもがな。
XZ-ヘッドキャノン YX-ドラゴンキャノン YZードラゴンキャタピラでX召還する人なんているのかね。あとユーフォロイド。
《サイバー・ドラゴン・インフィニティ》の効果はとにかく強力でこれをプトレマイオスを経由することで実質レベル4×2から出せるようになったというは革新的。
《サイバー・エンド・ドラゴン》
上記のサイバー・ドラゴンセットを採用する場合に合わせて採用すると便利なカード。
X素材が三枚以上になったプトレマイオスはフリーチェンでランクアップが可能という性質上、対象を取る効果に強く、《セイクリッド・プレアデス》を採用していれば対モンスターにも強くなる。しかし、《ブラック・ホール》や《激流葬》などの“対象をとらない全体破壊の魔法・罠”に対しては穴があり、その弱点をも補えるのがこのカード。
上記の全体除去に対して《サイバー・ドラゴン・ノヴァ》にランクアップすることでノヴァの『相手の効果によって墓地へ送られた場合』の効果が発動しこの《サイバー・エンド・ドラゴン》を出すことが可能に。
なお強制脱出装置で飛んでいく模様。
また、機会族・融合モンスターなので、何とか何とかヴァルバロイド(遊戯王史上最も影が薄いレベル12)も出せる。
なお強制脱出装置で飛んでいく模様。
《始祖の守護者ティラス》
こちらも上記と同じプトレマイオスに対する“対象をとらない全体破壊の魔法・罠”対策として採用しておくとおいしい。相手がバカみたいな顔してブラックホールを撃ってきた際にチェーンしてこれを出せば相手は台パンをする。やってみたければぜひ検討を。
リロード効果とフィールドで発動したモンスター効果・通常魔法・通常罠を「相手フィールド上の魔法・罠カードを破壊する」効果にするという変則的な効果を持つ。メガロ効果にチェーンしてリロードをした場合メガロは出てこなかったり、手札融合にチェーンした際に融合ができなかった場合相手の手札を確認できたりと非常にトリッキー。
また、サイクロン効果は自分のカードに対しても使用できるので、不必要な効果を発動し、相手の伏せメタカードを割れるという芸当もできる。個人的にかなり好み。
《重機王ドボク・ザーク》
28打点の対処に非常に適している。不確定ながら“対象を取らない破壊効果”を持つのもなかなか優秀。効果発同時、破壊が確定していないため、スターダスト・ドラゴンが場にいても効果を発動させずに除去をすることができる(かもしれない)
あと米版だと20000円くらいする。
モンスターについての紹介は以上。9月のエクストラパックで「外神アザトート」というハイスペックなモンスターが出るので、このリストは9月までのものであると考えておいていただきたい。
次に、実際に採用するパターンについて紹介する。
ポテト杯で相手がプトレを使ってきた場合、このリストをイメージしながらエクストラから出てくるカードや展開を読んでいただきたい。
・・・どんなパターンで採用するの?
よく採用されるパターンを手短に
① フルセット (プトレで戦うデッキはこれ。)
プトレ 2 1600円
セイクリッド・ダイヤ2 1600円(1+デルタテロス1)1200円
ノヴァ+インフィニティ 1800円
プレアデス 1800円
ティラスorデュランダル 小川さん
合計 6800円(憶測)
② プトレセット(ランク4が主ではないけど、レベル4が並んだらプトレを使う事を想定している人)
プトレ ダイヤ(デルタテロス) プレアデス ティラスorデュランダル
ノヴァ インフィニティ 合計約5000円
③ インフィニティだけセット(エクストラに余裕はあんまりないけど、ワンチャンインフィニティを使いたい人)
プトレ ノヴァ インフィニティ サイバーエンドドラゴン 合計2500円
プトレマイオス概論の1回目は以上です。
2回目のプトレマイオス概論は、プトレマイオスを使用する側の視点からプトレの運用に関する解説を行っていこうと思います。
プトレマイオスは「破格の柔軟性を異常な低コストで場におけるモンスター」であり、Xモンスターのインフレ化の象徴であるとも言えます。
《No.101 S・H・Ark Knight》が《交響魔人マエストローク》を過去の存在にし、
《鳥銃士カステル》が《No.101 S・H・Ark Knight》を過去の存在にし、
《星守の騎士プトレマイオス》がほぼすべてのランク4を過去の存在にした。
僕の学科の友達で、遊戯王のやりすぎで大学からカタパルトキャノンされた男の言葉である。
結論 授業にはしっかり出ましょう。